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2021.01.25

観る、ということ(その2)

こんにちは、代田です。

前回のブログで観ることについて書きました。
今回、もう少し深掘りしていこうと思います。

私は「育成する際には相手を観ることが大切です」と言いました。

真面目な方はそこで「なるほど、ではちゃんと観ようじゃないか」と思ってくださったかもしれません。
それはとてもうれしいです。

でも、観てみたもののさっぱりわからず、「観たってわからないじゃないか!」と思う方もいるかもしれません。
はい、その通りだと思います。

一体どういうことか?

観察する目にはどうやら解像度というものがあるらしい、と私は思っています。

つまり解像度の粗い目では相手の姿がぼんやりとしか見えないので、相手のことがわからないのではないか、ということです。

例えば、配属されたばかりの新入社員は、職場で何が起きているのか、いくら見てもわかりません。手伝おうにも何を手伝ったらいいのかわからないし、先輩に聞きたくてもタイミングがわからない。

そんな新入社員の姿にイライラしてしまう上司先輩もいることでしょう。
でも、そんなものですよね、はじめは。

そのうち徐々に慣れてきて状況が見えるようになり、いつどこでどんな行動が必要かわかるようになります。つまり、解像度が上がってくる。

部下や後輩をはじめて育成する人は、きっと新入社員と同じ状況だと思います。観てもよくわからない。どうかかわればいいのかわからないということがしばらく続きます。

それは当然です。だって、初めて観ることを意識したんですから。

だから、観つづけてください。あきらめてしまったら、相手を理解するための扉を閉じてしまうことになります。

これは育成だけでなく、あらゆる他者との関係構築において同じことが言えるではないでしょうか。

(写真は、種とり用に保管していたピーマン。ピーマンがこんなに真っ赤になるなんて初めて知りました)

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