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観る、ということ(その2)
こんにちは、代田です。
前回のブログで観ることについて書きました。
今回、もう少し深掘りしていこうと思います。
私は「育成する際には相手を観ることが大切です」と言いました。
真面目な方はそこで「なるほど、ではちゃんと観ようじゃないか」と思ってくださったかもしれません。
それはとてもうれしいです。
でも、観てみたもののさっぱりわからず、「観たってわからないじゃないか!」と思う方もいるかもしれません。
はい、その通りだと思います。
一体どういうことか?
観察する目にはどうやら解像度というものがあるらしい、と私は思っています。
つまり解像度の粗い目では相手の姿がぼんやりとしか見えないので、相手のことがわからないのではないか、ということです。
例えば、配属されたばかりの新入社員は、職場で何が起きているのか、いくら見てもわかりません。手伝おうにも何を手伝ったらいいのかわからないし、先輩に聞きたくてもタイミングがわからない。
そんな新入社員の姿にイライラしてしまう上司先輩もいることでしょう。
でも、そんなものですよね、はじめは。
そのうち徐々に慣れてきて状況が見えるようになり、いつどこでどんな行動が必要かわかるようになります。つまり、解像度が上がってくる。
部下や後輩をはじめて育成する人は、きっと新入社員と同じ状況だと思います。観てもよくわからない。どうかかわればいいのかわからないということがしばらく続きます。
それは当然です。だって、初めて観ることを意識したんですから。
だから、観つづけてください。あきらめてしまったら、相手を理解するための扉を閉じてしまうことになります。
これは育成だけでなく、あらゆる他者との関係構築において同じことが言えるではないでしょうか。
(写真は、種とり用に保管していたピーマン。ピーマンがこんなに真っ赤になるなんて初めて知りました)
最近の記事
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2022年11月17日
こんにちは、代田です。
部下育成がテーマの研修で「指導の仕方を色々変えているのだけれど、部下に変化が見られない。どうしたらいいですか?」と質問されることがよくあります。こういう質問をされる方は、大抵それまでにかなり努力されています。部下の様子をよく観ていて、性格傾向もつかんでいらっしゃる。中にはがんばりすぎて、疲れ果てている方も...
ところが、よくよくお話を伺うと、こんな言葉が出てくることがあります。
「以前に比べると、○○するようにはなったんですけど」
「この間は○○してくれたんですけど」そう、実は、部下は変化しているんです。ところが、それを見逃したり、過小評価して、"些細なこと"にしてしまっているのです。
私は、その小さな変化こそがとても大切だと思っています。
私たちはみな、人生の様々な出来事を通じて、ある種の信念を形成しています。
「私には○○なんてできない」
「私が○○しても理解されない」
「○○するのは怖い」部下の問題行動がその信念から起きている場合、簡単には変化しません。でも、粘り強くかかわり続けていると「もしかしたらこの職場なら、この上司ならできるかもしれない」と思い始めることがあります。見た目に変化は見られなくても、内側では変化は起こっているのです。
それが外側に出る瞬間は、とても小さな変化です。なぜなら、今までやりなれていないことをやるのはとても怖いことだから。だからこそ、その小さな変化を見逃さず、それに気づいていること、その行動をうれしいと感じていることをぜひ部下に伝えてください。
きっといいサイクルが回り始めますよ。
*写真について*
我が家のいちごの苗。買ってきた苗を植え替えて2週間。見た目は全く変わっていませんが、冬の間はどんどんと根を伸ばしているそうです。春が来るのが待ち遠しいです。 -
2021年12月29日
以前お知らせいたしましたお問い合わせフォームの不具合は現在復旧しております。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。Recipro-seeds
代表 代田敬子 -
2021年12月07日
平素より当社ならびに当社ホームページをご愛顧いただき、ありがとうございます。
ただいま当ホームページ内の問い合わせフォームに不具合が発生しております。お手数をおかけしますが、問い合わせは下記リンクまでお願いいたします。
【臨時】お問い合わせフォーム
https://forms.gle/HWiFeD5YJD2brJY26現在できるだけ早い復旧に向けて鋭意取り組んでおります。
ご不便をおかけいたしますが、どうかご理解のほどお願いいたします。Recipro-seeds
代表 代田敬子